開館六周年記念特別展示作品「よみがえる!浮世絵展」

~江戸の庶民が見た色鮮やかな色彩がよみがえる~

江戸時代に花開いた浮世絵江戸木版画は、職人の手によって引き継がれ、今日まで東京を中心に江戸の技術を継承してきました。

今回展示する浮世絵の数々はすべて、その技術を受け継いだ現代の匠、「彫師」、「摺師」が江戸時代より変わらぬ技術・技法にて作成した「復刻浮世絵木版画」です。

当時の色鮮やかな色彩をみることで、まるで150 年前の江戸時代にタイムスリップしたかのようなロマンを感じることができます。

また、葛飾北斎だけでなく、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川広重と期間に分けて展示いたします。
数々の浮世絵が、江戸の庶民が見た色鮮やかな色彩が、現代に、眼前によみがえります。

浮世絵・江戸木版画とは?

江戸時代に花開いた浮世絵木版画、日本独自の多色摺り木版画の技術です。
約200年前、江戸の庶民が気軽に楽しめるフルカラーの印刷物として浮世絵木版画が大流行し、今に続く江戸木版画の技術と文化が確立しました。

絵師が原画(下絵)を描き、彫師が絵柄の色ごとの板木を彫り上げ、摺師がバレンで和紙に絵柄を摺り重ね、作品を仕上げます。絵師、北斎や歌麿が描いた原画(下絵)は彫移す時点で無くなります。江戸木版画は上記の三者の職人に加え、作品を企画・統括する出版社の役割である「版元」の四者が揃って初めて成り立つ総合芸術です。
完全な分業制をとることで、世界に類を見ない高度な技術が生まれました。

そして、その技術は、170年もの間、職人の手によって引き継がれ、今日まで東京を中心に江戸の技術が継承されてきました。今回展示する浮世絵の数々はすべて、その技術を受け継いだ現代の匠、「彫師」、「摺師」が江戸時代より変わらぬ技術・技法にて作成した「復刻浮世絵木版画」です。

神奈川沖波裏

「神奈川沖波裏」は、葛飾北斎の名所浮世絵揃物『富嶽三十六景』全46図中の1図で、世界中で最も知られている代表作です。

画家のゴッホはこの浮世絵を激賞し、また作曲家のドビュッシーが仕事場に掲げ交響曲「海」を作曲したことは有名です。
動と静、近と遠の鮮明な対比がこの図の主要なテーマで、凶暴なまでに高く激しく渦巻く波濤と波に揉まれる3艘の舟(動・近)に対し、そのうねる波間から遥か彼方に鎮座する富士山(静・遠)を垣間見るという、色鮮やかで劇的な構図。
浮世絵の版画で「初摺り」は僅か200枚程度で、世界中から人気の葛飾北斎のその代表作となると、希少価値が非常に高いものになります。

インフォメーション

展示期間
2020年9月12日~2021年3月22日