
復刻浮世絵木版画
江戸木版画の技術が確立したのは町人文化が花開いた江戸後期、「絵師」が原画(下絵)を描き、「彫師」が絵柄を色ごとの板木を彫り上げ、「摺師」がバレンで和紙に絵柄を摺り重ね、作品を仕上げます。
江戸木版画は上記の三者の職人に加え、作品を企画・統括する出版社の役割である「版元」の四者が揃って初めて成り立つ総合芸術です。
その発展を支えたのは浮世絵師、葛飾北斎、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川広重といった江戸の天才浮世絵師たちの活躍です。
江戸時代の人々は、天才浮世絵師たちの浮世絵版画を通して、流行のファッションや旅などの最新情報を手にしていました。
そして、その技術は、170 年もの間、職人の手によって引き継がれ、今日まで東京を中心に継承されてきました。
今回展示する浮世絵の数々は、すべてその技術を受け継いだ現代の匠、「彫師」「摺師」が作成した「復刻浮世絵木版画」です。
江戸の庶民が見た、鮮やかな色彩が現代 によみがえる。まるで 江戸時代にタイムスリップしたかのようなロマンを感じることができます。
インフォメーション
- 展示期間
- 2023年1月11日~2023年5月8日