Agape Ohtsuru Museum(AOM) マンモスの牙

マンモスの牙

マンモスは、長鼻目・ゾウ科・マンモス属に属する大型哺乳類の総称です。現在は全種が絶滅しています。

現生しているゾウの類縁ですが、直接の祖先ではありません。約400万年前から1万年前頃までの期間に生息していました。巨大な牙が特徴で、牙の長さが5メートルに達する種類のマンモスもありました。

実際にはマンモスは大小数種類あり、シベリア以外のユーラシア大陸はもとより、アフリカ大陸や南アメリカ大陸に広く生息していました。特に南北アメリカ大陸に広く生息していました。

マンモス絶滅の原因は未だに不明ですが、一般的な説として、氷河期が終わって気候変動が起こり、草食のマンモスに大きな影響を与えたというものです。温暖化によって降雨量が増え、大量の雪が降るようになり、食料の植物が育たない環境になったため食糧不足で絶滅したという説です。また、私たちの祖先がマンモスを食糧として狩っていたことが一つの要因であるという説。その他の説として伝染病や超新星爆発によって絶滅したという説があります。

マンモスは、絶滅動物とはいえ、比較的ヒトとは関係の深い生物です。そして、化石もたくさん見つかっています。そのようなマンモスでも、その絶滅の時期や原因がわかっていません。

マンモスの主な種類

ステップマンモス

ヨーロッパに生息。背高はおよそ4.5メートルにもおよびゾウの中でも最大級です。体毛は短く、歯冠は高く、また2本の牙は非常に長いのが特徴です。

コロンビアマンモス

北アメリカ大陸からメキシコにかけて生息。ステップマンモスから進化した種。マンモス属としては最大かつ最後に現れた種です。

メリジオナリスゾウ

別名南方マンモス。アフリカ大陸外に進出した最初のマンモス。
背高は4メートル、巨大な2本牙を持ち体毛は余り生えていなかった可能性が高い。

ケナガマンモス

日本でマンモスといえば大半はこの種です。ユーラシア大陸の広範囲(北西ヨーロッパ・中国中部・シベリア)や北海道、北アメリカ大陸に生息していました。
マンモス属では中型で3.5メートル、全身は長い体毛に覆われていました。

コビトマンモス

北極海にあるウランゲリ島などで見つかる。島に住むマンモスといわれ背高はとても小さく2メートルです。島という隔離された環境に適応したマンモスです。

インフォメーション

展示期間
2020年2月14日~